2017.05.28
日本ダービー 《G1レース結果》
ルメールの凄さだけが目立ち、日本人騎手のダメさに悲しくなった。もちろん、すべての日本人騎手がダメというわけではなく、たとえば今回逃げて4着に粘ったマイスタイルの横山典騎手の騎乗は悪くなかった。でもそういうことではなく、今回のルメール騎手のような騎乗は日本人騎手では無理だと、ほとんどの競馬ファンが感じたのではないだろうか? どんなに遅いペースでもジッと直線を待つだけの消極的な騎乗しかできない騎手ばかり。ここ20年ほどで逃げ馬が激減してスローペース競馬ばかりになったのも、そうした姿勢の問題もあるのではないかと思う。もっと積極性を見せて欲しいものだし、その元凶のひとつがエージェント制であるのであれば、早急に改革が必要だろう。
晴れの良馬場。逃げたのはマイスタイルで、1000m63.2秒。遅くなるとは予想していたけど、不良馬場だった2011年より遅く、ここまで遅いペースのダービーは記憶にない。2コーナー回って向こう正面で2番人気レイデオロが後方から上がっていき2番手につけ、どよめくスタンド。直線は、早めに抜け出したレイデオロが3番人気スワーヴリチャードの追撃を退けて勝利。3着には外から伸びた1番人気アドミラブル。
勝ったレイデオロはG1初制覇。前走皐月賞では5着に敗れたが、今日は力を十分に発揮した。遅いと見るや上げていったルメール騎手の素晴らしい騎乗だった。レース前はチャカついて発汗もしていたけど、レースでは折り合っていた。秋は天皇賞(秋)路線なのか菊花賞路線なのか分からないけど、もうちょっと気性が成長するとさらに強くなりそうだ。
2着のスワーヴリチャードは中団前方に付けて、直線ではレイデオロに迫ったものの2着まで。前に行ったレイデオロが33.8秒で上がってしまっては追いつけない。それでも力は見せたと思うし、秋も楽しみな馬だ。
1番人気アドミラブルは3着まで。大外枠発走で、しかもちょっと行き脚が付かず後方から。向こう正面でレイデオロが上がっていった時にちょっと上げて、中団後方の外で直線を向いた。最後まで良く伸びて、上がりはメンバー最速の33.3秒だったけど、前を捉えるまではいかなかった。この馬にとってはペースが遅すぎたことがすべて。
俺の本命ダンビュライトは7番人気6着。良いスタートで、4、5番手の内を追走。直線では馬場の中に出して追ったが伸びなかった。この馬にこそ、そして豊にこそルメールのような騎乗をして欲しかった。
皐月賞で本命にしていたレイデオロの勝利。そういや桜花賞で本命にしたアエロリットも次走でNHKマイルを勝ってんだよね。本命にしどころが間違ってるな。