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2017.01.02

2017年産駒デビューの新種牡馬

2017年に産駒がデビューする期待の新種牡馬の紹介。日本馬はオルフェーヴル、ロードカナロア、エイシンフラッシュ、ロジユニヴァース、ローズキングダム、エスポワールシチーの6頭を、輸入種牡馬はノヴェリスト、ヘニーヒューズ、ハードスパン、モンテロッソの4頭を取り上げる。


■オルフェーヴル DP=3-0-5-0-0(8) DI=2.20 CD=0.75

21戦12勝、主な勝ち鞍は3歳三冠、有馬記念(2回)、宝塚記念。
三冠馬。4歳、5歳時の2回、凱旋門賞に挑戦してともに2着。4歳時の阪神大賞典での逸走を見ても分かるとおり、激しい気性を持っていた。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン。全兄にドリームジャーニーがいる。ドリームジャーニーは一足先に種牡馬デビューしているが、まだ良い産駒を送り出せていない。
その稀代の能力が上手く伝われば大物を出せる可能性はあるはず。初年度産駒には、スイープトウショウやビワハイジ、キストゥヘヴン、ブラックエンブレムなど、活躍馬の仔も多く、期待がかかる。2015年生まれの血統登録済み産駒は154頭。

■ロードカナロア DP=6-1-13-4-0(24) DI=1.29 CD=0.38

19戦13勝、主な勝ち鞍はスプリンターズS(2回)、高松宮記念、香港スプリント(2回)、安田記念。
デビュー以来、1200~1600mに出走して、一度も3着を外すことはなかった名スプリンター。短距離馬でJRA賞の年度代表馬に選ばれたのは、1998年のタイキシャトルとこの馬だけ。父キングカメハメハ、母の父Storm Cat。近親には目立った活躍馬はいない。
快足で短距離戦線を制した名馬。その類い希なるスピードが産駒に上手く伝わるかが成功の鍵になるだろう。2015年生まれの血統登録済み産駒は180頭。トゥザヴィクトリーやフサイチパンドラ、コイウタ、ロンドンブリッジなどの活躍馬の仔も多い。

■エイシンフラッシュ DP=4-0-8-4-0(16) DI=1.00 CD=0.25

27戦6勝、主な勝ち鞍は日本ダービー、天皇賞(秋)。
3歳でダービーを勝った後はなかなか勝利を掴めず、次に勝ったのは5歳時の天皇賞(秋)だった。ドバイや香港にも遠征しながら、元気に6歳まで走り続けた。父キングズベスト、母の父プラティニ。この馬の活躍後、キングズベストは日本に輸入され、昨年から産駒が日本で走り始めているが、今のところパッとした馬を出せていない。ただ欧州では凱旋門賞や英ダービーを勝ったWorkforceを出しているだけに、活躍馬を出せる系統ではあると思う。
2015年生まれの血統登録済み産駒は133頭。

■ロジユニヴァース DP=4-1-17-0-0(22) DI=1.59 CD=0.41

10戦5勝、主な勝ち鞍は日本ダービー。
ダービー勝利後は脚部不安で順調に使えず、勝ち星を挙げることはできなかった。父ネオユニヴァース、母の父Cape Cross。父ネオユニヴァースの種牡馬では、すでにヴィクトワールピサが成功を収め始めていて、この馬にとっては初年度から後継を賭けた厳しい勝負が始まる。
2015年生まれの血統登録済み産駒は39頭と少なめ。

■ローズキングダム DP=6-0-17-5-2(30) DI=0.94 CD=0.10

25戦6勝、主な勝ち鞍はジャパンC、朝日杯FS。
朝日杯FSを勝ち、3歳牡馬戦線の主役の一頭と目されながら、三冠レースは4、2、2着ともうひとつ足りなかった。しかし、続くジャパンCはブエナビスタの降着により、繰り上がり優勝となった。父キングカメハメハ、母の父サンデーサイレンス。母は活躍馬ローズバドで、近親にも活躍馬は多い。この馬のなかなか勝ち切れない、ムラっ気の多いところは良血馬らしさと言えるのかもしれない。
2015年生まれの血統登録済み産駒は61頭。

■エスポワールシチー DP=4-1-16-1-0(22) DI=1.44 CD=0.36

40戦17勝、主な勝ち鞍はジャパンCダート、フェブラリーSなど。
ダートを主戦場に、G1、Jpn1を計9つも勝った名馬。スピードあふれる逃げ、先行で勝利を積み重ね、8歳まで元気に走り続けた。長く高い能力を維持し続けたことは特筆できる。父ゴールドアリュール、母の父ブライアンズタイム。父も名ダートホースだっただけに、この馬の産駒もやはりダート向きか。タフで長く活躍できる産駒を期待したい。
2015年生まれの血統登録済み産駒は59頭。

■ノヴェリスト(Novellist) DP=1-0-10-9-0(20) DI=0.43 CD=-0.35

11戦9勝、主な勝ち鞍はキングジョージ、サンクルー大賞、バーデン大賞、ジョッキークラブ大賞。
2013年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを、2着馬に0.8秒の差を付ける圧勝。父Monsunは、Bahram系の珍しい血統。ドイツで2000、2002、2004、2006年にリーディングサイヤーになっている。クロスが生じにくく、サンデーサイレンス系の繁殖牝馬には付けやすいだろう。社台スタリオンステーションがノヴェリストを購入したのもおそらくそうした思惑がありそうで、初年度産駒にはダイワスカーレットやエリンコート、ダンスインザムード、ピースオブワールド、フサイチエアデール、レッドディザイアなど、サンデーサイレンス系の活躍牝馬の仔も多い。
2015年生まれの血統登録済み産駒は103頭。

■ヘニーヒューズ(Henny Hughes) DP=4-2-2-0-0(8) DI=7.00 CD=1.25

10戦6勝、主な勝ち鞍はキングスビショップS、ヴォスバーグS。
2007年に種牡馬入りし、2013年から優駿スタリオンステーションで供用されている。すでに日本でも、朝日杯FSのアジアエクスプレスや、フェブラリーSのモーニンを出しており、成功に近い新種牡馬と言えるだろう。父はHennessy、母の父Meadowlake。父は日本でもシャトル種牡馬として供用されたこともあり、フェブラリーSのサンライズバッカスなどを出している。日本のダートに適正をもった系統と言っても良いかもしれない。
2015年生まれの血統登録済み産駒は129頭。

■ハードスパン(Hard Spun) DP=9-11-24-0-0(44) DI=2.67 CD=0.66

13戦7勝、主な勝ち鞍はキングスビショップS。
G1勝ちはひとつだけだが、ケンタッキーダービーやBCクラシックで2着となっており、力はあったと思われる。2008年にアメリカで種牡馬入りして、すでに多くの重賞勝ち馬を出している。日本での供用は2014年だけで、翌年にはアメリカに買い戻されたため、日本での産駒はこの一世代だけとなる。父Danzig、母の父Turkoman。血統表にはアメリカ馬がズラリ。軽いダートや芝に適正を持った産駒が出てくると思われる。
2015年生まれの血統登録済み産駒は81頭。

■モンテロッソ(Monterosso) DP=4-0-5-2-1(12) DI=1.18 CD=0.33

17戦7勝、主な勝ち鞍はドバイワールドカップ。
スマートファルコン(10着)やトランセンド(13着)が惨敗した2012年のドバイワールドカップで、3馬身差の圧勝を見せた馬。この時の馬場はオールウェザーなので、とくにダート馬ということもないだろう。父Dubawi、母の父Barathea。サンデーサイレンス系の牝馬には付けやすそうな血統構成だ。
2015年生まれの血統登録済み産駒は66頭。

この他にもストロングリターンやフェデラリスト、ネヴァブションなどの産駒も今年デビューする。

※血統登録済み産駒はジャパン・スタッドブック・インターナショナルのHPから。2017年1月2日現在の数字。