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2016.01.02

2016年産駒デビューの新種牡馬

uma_icon012016年に産駒がデビューする期待の新種牡馬の紹介。日本馬は、アーネストリー、オウケンブルースリ、スマートファルコン、ディープブリランテ、トランセンド、ルーラーシップの6頭を、輸入種牡馬は、キングズベスト、ストリートセンス、タートルボウルの3頭を取り上げる。



■アーネストリー DP=2-2-12-0-0(16) DI=1.67 CD=0.38

4歳の暮れに中日新聞杯で重賞初制覇。翌年はG2を2勝、宝塚記念と天皇賞(秋)では3着と躍進、6歳時の宝塚記念でG1を初制覇した。G1勝ちは1つだけだが、成長力の強さを見せた活躍馬だった。
父はグラスワンダー、母の父トニービンで、近親に目立った活躍馬はいない。2014年生まれの血統登録済み産駒は10頭と数少ないが、個人的にも馬券でお世話になった馬なので、産駒の活躍を期待したい一頭。

■オウケンブルースリ DP=3-0-9-0-2(14) DI=1.15 CD=0.14

ブルースリーではなくブルースリで止るところがちょっとモヤモヤする馬名で印象深い。3歳春にデビュー。条件戦を3連勝して、神戸新聞杯(3着)で権利を取ると、勢いのままに菊花賞を制覇。4歳時にはジャパンCで2着するなど好走も見せたが、G1では勝ちきれなかった。
父ジャングルポケット、母の父Silver Deputy。中長距離向きの、ちょっと詰めの甘い産駒が生まれそうな印象だが、ジャパンC2着の時に見せた、4角最後方から他馬をまとめて差した素晴らしい切れが受け継がれると面白い。2014年生まれの血統登録済み産駒は13頭。

■スマートファルコン DP=5-0-11-0-2(18)DI=1.40 CD=0.33

ダートG1、Jpn1を6勝した活躍馬。5歳のJBCクラシックから7歳の川崎記念まで9連勝した勢いは素晴らしかった。3歳春の皐月賞(18着)に出走して以降は中央のレースに一度も出走せず、ひたすら交流重賞を走り続けた。
父はゴールドアリュール、母の父ミシシッピアンで、完全にダート血統。自身もダートで大活躍した父からは、本馬の他にエスポワールシチーやコパノリッキーといった、ダートの活躍馬も出ている。2014年生まれの血統登録済み産駒は99頭となかなか多い。

■ディープブリランテ DP=3-3-10-2-0(18)DI=1.57 CD=0.39

皐月賞3着から、ダービーへ進み、フェノーメノ以下を破ってG1初制覇。その夏はイギリスに遠征。キングジョージ6世&クィーンエリザベスSで8着。屈腱炎を発症してそのまま引退となった。
父はディープインパクト、母の父はLoup Sauvage。底を見せ切らずに引退となったため、未知の魅力はある。2014年生まれの血統登録済み産駒は123頭と多いので、初年度からの活躍が期待される。

■トランセンド DP=3-3-10-2-0(18)DI=1.57 CD=0.39

4歳秋から急上昇して、ジャパンCダートでG1初制覇。翌年のフェブラリーSも制して、ドバイへ遠征。ドバイワールドCでヴィクトワールピサの2着と好走。同年はさらに南部杯、ジャパンCダートを勝った。スピード溢れるダートの活躍馬だった。
父ワイルドラッシュ、母の父トニービンのダート血統。父はNearctic系Wild Againの流れで、日本では絶滅寸前の系統。この馬への期待も大きい。2014年生まれの血統登録済み産駒は42頭。

■ルーラーシップ DP=5-0-9-4-0(18) DI=1.12 CD=0.33

名牝エアグルーヴの仔として、デビュー前から期待された血統馬。なかなかG1を勝ち切れず、5歳の春にようやく香港でクィーンエリザベスSを勝った。帰国後は、宝塚記念2着、天皇賞(秋)3着、ジャパンC3着、有馬記念3着と、とにかく詰めの甘い、ある意味良血馬らしい馬だった。
父はキングカメハメハ。良血がうまく伝われば大成功もあり得る血統だと思う。2014年生まれの血統登録済み産駒は131頭と非常に多く、メジロドーベルやエリンコート、フサイチエアデールといった活躍馬の仔もいる。

■キングズベスト(King’s Best) DP=9-2-21-10-0(42) DI=1.05 CD=0.24

イギリス2000ギニーの勝ち馬。すでに海外での供用実績があり、多くのG1馬を出している。代表産駒は、凱旋門賞勝ちのWorkforce。日本でも、ダービーと天皇賞(秋)を勝ったエイシンフラッシュを出している。
父Kingmanbo、母の父Lombard。日本向きの血統でもあるだろう。実績からも成功する可能性は高い。2014年生まれの血統登録済み産駒は118頭。

■ストリートセンス(Street Sense) DP=9-2-21-10-0(42) DI=1.05 CD=0.24

ケンタッキーダービー、BCジュベナイル、トラヴァースSとG1勝ちは3つ。アメリカで種牡馬入りし、日本に輸入されたが、再びアメリカに買い戻されたため、日本での供用はこの1世代のみ。すでに北米ではG1馬も出している。
父はMr.Prospector系のStreet Cry、母の父はDixieland Band。北米の実績では、ダートの短中距離だけでなく、芝での活躍馬も出している。2014年生まれの血統登録済み産駒は93頭。

■タートルボウル(Turtle Bowl) DP=4-0-6-0-0(10) DI=2.33 CD=0.80

G1勝ちはPrix Jean Pratのみ。すでにフランスで種牡馬入りしていたが、社台が購入。すでにフランス2000ギニー勝ちのLucayanや、クリテリウム国際勝ちのFrench FifteenといったG1馬も出している。日本での産駒は今年から。
父はNorthern Dancer系Dyhim Diamond、母の父はTop Ville。Northern Dancer以外の主流血脈を持たない血統。2014年生まれの血統登録済み産駒は79頭。社台系牧場の繁殖牝馬にも多く付けられているので、成功の可能性も高いかもしれない。

今年は日本馬がちょっと小粒な印象。輸入馬はすでに実績もあり、それなりに産駒も走りそうだ。他に、エイシンアポロンやフリオーソ、ヒルノダムールといった種牡馬の産駒も初出走を迎える。

※血統登録済み産駒はジャパン・スタッドブック・インターナショナルのHPから。2016年1月2日現在の数字。