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2013.05.12

池添騎手に関するあれこれ

uma_icon01フランスへ遠征していたはずの池添謙一騎手が今週土日と騎乗していたので、何事かと思い調べてみたところ、当初からヴィクトリアマイルでサウンドオブハートに騎乗するために、ここは一時帰国する予定だったらしい。それはとくに問題ない。しかし、その先が問題だ。



当初は6/10までの渡航期間を予定していたはずなのだが、オルフェーブルが凱旋門賞でスミヨンとコンビを組むことが決まったため、遠征を打ち切り、今後は国内で騎乗すると言うことだ。

これはやってしまったなということで、ネット関連色々見てみると、案の定、非難囂々だ。

フランスではわずか5鞍の騎乗にとどまり、最高8着であとは着外という残念な結果。オルフェーブルに乗れないのならフランスには意味がないとばかりに遠征打ち切りでは、一体どういうつもりなのだろうという話になって当然だ。

おそらく池添騎手の評判はそもそも高くないだろう。上手い騎手かと問われれば、肯定するファンは少ないと思われる。勝ち星は年間60~70勝に留まり、多くの名馬に騎乗している割には目立った成績を残していないこともその原因だ。フェアプレー賞を獲得したこともあるが、それ以上に、2008年オークスのトールポピーで他馬をはじき飛ばしながら勝ったような、荒い騎乗の印象も強い。

オルフェーブルのためにフランスの馬場に慣れる、という目的はあったのだろうが、折角遠征したのであれば、本場の騎乗を学ぶ姿勢があっても良かったのではないか、というのが非難コメントの主な主旨だ。折角なんだから修行して来いよってことだ。

池添騎手は、宝塚記念のオルフェーブルには騎乗する。ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノといった超強力なメンバーが相手だ。

ジャパンカップではジェンティルドンナに敗れ、敗因をぶつけられたことに求めたが、実際両馬の実力差はほとんど無いと言っても良いだろう。そのうえ、オルフェーブルには気がかりが1つ。天皇賞(春)をパスしたことが、どういう意味を持つかということだ。

昨年の天皇賞(春)ではなすすべなく11着と大敗。それを考えれば、今年はリベンジというのが王者であるオルフェーブルにとっては自然の考え方だと思う。それを理由はなんであれ、回避したということは、自ら絶好調ではないと言っているようなものだ。実際、今年緒戦の大阪杯の勝ちっぷりは、迫力もなく、余裕も見受けられず、タイムもきわめて平凡なものだった。

宝塚記念で万一負けるようなことがあれば、もうこの後池添騎手はオルフェーブルに乗ることはなくなるだろう。それに加えて、容赦のない批判も浴びせられる。つまり、宝塚記念では結果を残すしかないというわけだ。それも無茶をせずに、綺麗に勝って初めて、これまでの批判を封じ込めることができるという、まさに至難の業だが、オルフェーブルの調子が戻ってくれば可能だと思う。

個人的には池添騎手は嫌いではない。ただ、たしかに物足りなさを感じるし、信頼度も高いとは思っていない。地方出身騎手や外国人騎手が活躍を続ける中で、中央の騎手が活躍するためには、よりいっそうの技術の研鑽とレースにおける積極性が必要だろう。池添騎手のような中堅の騎手が若手の見本となり、引っ張っていかなければ、日本競馬の未来は暗い。批判を真摯に受け止めて、前進してくれること祈りたい。