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2012.07.11

ソーシャルサービスにもバックアップは必要

mixi、Facebook、Twitterなど、今流行のソーシャルサービス。日記代わりにしている人も多いだろうし、日記とは言わないまでも、投稿したデータは残しておきたいというのがほとんどのユーザーの気持ちだろう。しかし、データが永久に安全に残り続けるかといえば、その保証はないというのが現状。バックアップは自分で行うしかない。



■データの消失はいつでもどこで起こりうる

先月、ファーストサーバのレンタルサーバーサービスで発生した大規模障害。データ消失ということで悪い意味で大いに話題になっている。原因はプログラム作成の不具合、運用手順とバックアップ仕様の不備。要するに人為的ミスで発生した障害(詳細はこちら)だ。

1月にはさくらインターネットのさくらのクラウドでもデータ消失をともなう障害が起きているようで(リリースは見当たらないがユーザーの報告は見受けられる)、こちらはストレージの障害に端を発している模様である。

つまりこれらの出来事は、専用サーバーであっても共用サーバーであっても、ましてやクラウドサービスであっても、「データが消えることはある」ということを如実に表している。どんなサービスでも、しかも予告無く消えてしまうかもしれないというくらいの心構えが必要だ。

機械だから壊れることはあるし、人の操作を介する作業がある限りは人為的ミスを100%無くすことは難しい。もちろん顧客のデータを預かるサービス事業者には相応の責任がある。何か起こしてしまった場合には、充分に責任を取って欲しいものだが、当コラムはその辺の話をするために書いているのではない。

■ソーシャルサービスのデータは大丈夫なのか?

2009年に起きた「Doblog」の全データ消失&サービス終了は記憶に新しいが、Blogサービスであれ、ソーシャルサービスであれ、「データが消える可能性はゼロではない」ということは変わらない。Blogサービスもソーシャルサービスも、サーバー上で運営されているという意味では同じだ。

前置きが長くなったがここからが本題だ。mixi、Facebook、Twitterなど、今流行のソーシャルサービス。これらを日記代わりにしている人も多いだろう。そこまでいかなくても、データは残しておきたいというのがほとんどのユーザーの気持ちだと思う。

ところがデータが永久に安全に残り続けるかといえば、その保証はない。たとえばFacebookの規約(こちら)によれば、

弊社は、Facebookが常に安全かつセキュアで問題がないことや、Facebookが常に中断や遅延、不完全な状態なく機能することを保証しません。Facebookは、第三者の行為、コンテンツ、情報、またはデータに責任を負いません。

とのことで、データが消えても補償されることは無い。

Twitterも同様。(規約はこちら

Twitter関係者は、(i) 本サービスまたはいずれかのコンテンツの完全性、正確性、利用可能性、適時性、安全性もしくは信頼性 、(ii) 本サービスまたはいずれかのコンテンツへのアクセスまたは利用に起因する、コンピューターシステムの障害、データの損失またはその他の損害、(iii) 本サービスによって維持されるコンテンツやその他の情報の削除、あるいは保存や送信の失敗、および (iv) 本サービスがユーザーの必要とする条件を満たしていること、または中断無く、安全に、エラーなしで利用できること、のいずれについても、いかなる保証をも行わず、これらに対する一切の責任を否認します。

mixiも同じだ。(規約はこちら

ユーザーは、ユーザーが本サービスを利用して投稿した日記等の情報について弊社に保存義務がないことを認識し、必要な日記等の情報については適宜バックアップをとるものとします。

つまり、これらソーシャルサービスへの投稿データなどを残しておきたいのなら、自分でバックアップを取るなどの手段を講じる必要があるというわけだ。今のところ消える気配がないからといって、将来にわたり永遠にデータが消えないとは限らないのだから。

■面倒なソーシャルサービスのバックアップ

データを保持するためにはバックアップが必要だ。しかし、mixiもFacebookもTwitterも、バックアップを取るのはひと苦労だ。ユーザー目線で考えれば、ボタン一つでバックアップできる、くらいの利便性を提供して欲しいものではあるが、無料のサービスにそこまで求めるのは酷かもしれない。

・mixi

公式のバックアップサービスは無い。インポートやエクスポートの機能も見当たらない。したがって、バックアップするには外部ツールを利用するしかない。
「撤退!mixi」(http://www.nda.co.jp/memo/tmixi/)、「mixi export」(http://adiary.org/download.html#mixi_export)といったツールがあるようだが、利用は自己責任ということになる。

・Facebook

右上の「▼」から「アカウント設定」を選び、一般アカウント設定の下「Facebookデータをダウンロード」から実行できる。アーカイブ生成が終了するとメールで連絡がきて、アーカイブをダウンロードできるという仕組み。やってみれば分かるが意外に面倒だ。

・Twitter

こちらも公式のバックアップサービスは無い。バックアップツールは山ほど提供されていて、検索すれば海外、国内を問わず大量に見つかる。mixiも同じだが、こうしたツールを使うには(当たり前だが)パスワードを入力したりする必要があるので、そうした行為が心配という人が使うには向かないだろう。

代表的なソーシャルサービス3つのバックアップについて簡単に書いてみたが、どれも面倒だったり、ある程度の知識が必要だったり、親切とは言えない状況だ。とはいえ、データの消失がいつでもどこでも起こりうるという考えに基づくのであれば、こうしたバックアップは自分で行うしかない。

■余談

このサイトは「ヘテムル」(http://heteml.jp/)という共用サーバーサービスに置いてある。月1500円と、決して安いレンタルサーバーサービスではないが、それでもバックアップ機能は無い。もちろんデータが消失してもなんの補償もない。

ということで、バックアップは自分でやっている。WordPressというCMSで運用しているので、プラグインを利用して週に1回、データベースのバックアップアーカイブをメールで自動的に送る設定にしてある。

これでサーバーに何かあっても、1週間前までには復帰することができる。バックアップの運用としては簡単な方法だが、放っておくとメールサーバーがいっぱいになるので、マメに消していかないといけないのが難点ではある。