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2011.10.31

天皇賞(秋) 《G1レース回顧》

天皇賞(秋)の回顧。



シルポートの逃げは、1000m56.5秒。ここ最近の天皇賞(秋)の1000m通過タイムは、59.1秒(10年)、59.8秒(09年)、58.7秒(08年)、59.6秒(07年)、58.8秒(06年)なので、今年のシルポートの逃げの速さは特筆すべきものだ。その結果、エイシンフラッシュがかろうじて6着に粘ったものの、前目に付けていた馬はほぼ全滅ということになった。

勝ったトーセンジョーダンは中団後方に付け、直線ではよく伸びて、ダークシャドウの追撃を封じてG1初制覇。レコードのおまけ付きという素晴らしい走りを見せた。アルゼンチン共和国杯やAJCCでの走りの印象が強く、2000mではちょっと距離、スピード不足ではないかと思っていたのだが、そんな懸念を吹き飛ばす、文句なしの勝利となった。これだけの強さを見せられてしまうと、今後のG1戦線でも中心の1頭に考えていかねばなるまい。

2着に敗れた2番人気ダークシャドウは中団前目から。よくトーセンジョーダンを追い詰めたが、最後は半馬身差をつけられた。それでもG1初挑戦でこの結果は素晴らしいもので、今後の活躍も期待される。東京以外のコースでどうか、距離が伸びてどうか、など馬券的に難しいところもあるが、その辺は今後の走りで力を見せてくれるだろう。

6番人気ペルーサはメンバー最速上がり3ハロン33.9秒の脚で追い込んできたものの3着。+14kgで丸々太った馬体に見えたけど、その辺は成長分ということなのだろう。どうにも詰めが甘いというか、G1運が足りないような気がするが、ペースが速くなればG1でもこうして上位に顔を出す力はある。

1番人気ブエナビスタは、直線内でなかなか前が開かず、最後追い込んだものの4着まで。スムーズにいったとしても前を捉え切れたかは微妙だが、それにしてもちぐはぐな競馬になってしまった。おそらく次のJCでは乗り替りになると思うが、まだ見限れない存在だ。

3番人気エイシンフラッシュは6着。先行勢が全滅の流れの中よく粘っというべきではあるが、ちょっと離されすぎた感。見せ場もあったし、力は見せているので、流れが合わなかったの一言に尽きるだろう。

ローズキングダム4番人気10着。この馬も先行。直線は全く見せ場なく沈んだ。この馬はスローペースの先行馬なので、こういう流れでは用無しということになる。

アーネストリー5番人気14着。スタートでちょっと出負けして、押して先行。最後はズルズルと沈んだ。大外枠が響いたし、ちょっとかかっていたようにも見えた。JCに出るのかどうかは分からないが、内枠からスムーズに競馬できそうなときにはまだまだ上位を狙えると思う。

シルポートがレースを壊した、などという書き込みも競馬関係の掲示板などで見られたが、個人的には面白いレースだったと思う。20年くらい前、G1などの大レースでは「テレビ馬」と言われる、飛ばして逃げる馬が必ずいたものだ。昔のほうが良かったというわけではないが、最近のスローペース競馬よりは、ハイペースの競馬のほうが好きだ。