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2010.07.20

西田雄一郎騎手、14年ぶりの重賞制覇で復活

的な見出しが月曜日のスポーツ新聞には踊っていたが、暗い話が多い中でたしかに良い話だ。


西田雄一郎騎手は1995年デビュー。同期は青木芳之、矢原洋一らで、残念なことに、翌96年のいわゆる「花の12期生」(福永、和田、古川といった今も活躍する騎手に加え、細江、牧原などの女性騎手、双子の柴田兄弟もいた)の話題と活躍に隠れてしまった世代だ。(ちなみに前年の94年世代も幸、吉田豊、渡辺などの活躍騎手を出した)。それでも、デビュー年は民放競馬記者クラブ賞(新人騎手賞)を獲り、96年には七夕賞のサクラエイコウオーで重賞初勝利。勝ち星も順調に挙げ続け、将来を嘱望された若手騎手だった。
しかし98年、道交法違反(スピード違反)を犯し、懲役4か月、執行猶予2年の実刑判決を受け、99年には自ら免許取り消しを申請。その後は宮城県の山元トレーニングセンターで働いていた。

2005年度のJRA騎手免許試験を再受験して合格。2005年3月から再びレースに騎乗している。
08年は10勝、09年は12勝。10年は7/19現在4勝。乗り鞍も週に4、5レースとそれほど多いわけではないが、順調に勝ち星を伸ばしている。そして今回の重賞制覇だ。

犯した罪は償ったのだし、その辺をあれこれ言う必要はないだろう。一度すべてを失って戻ってきたわけで、そういう人間には我々には窺い知れない強さがありそうにも思える。35歳という騎手の中では中堅の世代。順調に乗ってきた他の同世代の騎手達にはそろそろ緩みや守りの気持ちが出てきているように見える。失ったブランクを取り戻すためにもアイビスSDのような積極的な競馬を続けて、この世代がまだ終わっていないことを証明して欲しいものだ。