2009.05.31
東京優駿(日本ダービー) 《Jpn1レース回顧》
東京優駿(日本ダービー)のレース回顧。
東京優駿(日本ダービー)
横山典弘騎手は41歳。俺とほぼ同世代。
武豊がデビューする前年にデビュー。豊はデビューした年に重賞を勝ち、2年目にはG1を勝ったが、横山典は重賞初制覇が3年目、G1を勝ったのはデビュー5年目のことだった。華々しく活躍する豊に比べ、こつこつ実績を重ねていく横山典。同世代ということもあって比較されることも多い両騎手だが、そのタイプはまったく異なるものだ。
武豊が初めてダービーを勝った98年。横山典は3番人気セイウンスカイで5馬身以上以上離された4着。そのとき横山典はスペシャルウィークと武豊をどんな気持ちで見ていただろう。そして今日、横山典が先頭でゴールを駆け抜けたとき、武豊は4馬身後方にいた。今日の気持ちは聞くまでもないだろう。
蛯名や柴田善といった同世代の関東の騎手たちが覇気を失い成績を下げ続けていく中、横山典は関東のリーディングジョッキーとして活躍を続けている。華は無いが、豊の正反対なタイプの騎手として、40代でもまだまだ競馬を盛り上げて欲しい。頑張れ同世代たち!。
印 | 着 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 上がり | 馬体重 | 人気 |
1 | 1 | ロジユニヴァース | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 2:33.7 | 39.2 | 506 +16 | 2 | ||
▲ | 2 | 12 | リーチザクラウン | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 2:34.4 | 4 | 40.2 | 516 +10 | 5 |
3 | 10 | アントニオバローズ | 牡3 | 57.0 | 角田晃一 | 2:34.4 | アタマ | 39.8 | 512 +2 | 8 | |
4 | 7 | ナカヤマフェスタ | 牡3 | 57.0 | 蛯名正義 | 2:34.5 | 1/2 | 39.0 | 458 +8 | 9 | |
5 | 2 | アプレザンレーヴ | 牡3 | 57.0 | 内田博幸 | 2:34.7 | 3/4 | 39.6 | 530 +4 | 4 |
◎16トライアンフマーチ 6番人気 14着
○18アンライバルド 1番人気 12着
▲12リーチザクラウン 5番人気 2着
△3フィフスペトル 14番人気 11着
△11セイウンワンダー 3番人気 13着
と、まぁ小ぎれいな文章を書いてみたが、レースは非常に残念なことなってしまった。昨日の予想の段階では、まさか今日も雨が降るとはまったく想定していなかった。天気予報くらい見ろって感じだね。まさか梅雨でもないのに4日も5日も雨が続くとは思ってなかったので、昨日止んだ時点でもう大丈夫だと思ってたんだよねぇ。馬券もそういう方向で買ってたし。
ダービーと有馬記念は競馬ファンにとっても特別なレースで、この2つだけはなんとか良馬場でやって欲しんだが、今日は残念な不良馬場。横山典のダービー初勝利、ロジユニヴァースの復活、といったトピックス的にはまぁこれで良いのだろうが、レースとしては面白さの欠片も無い、ただの道悪前残りレースになってしまった。
折角のG1しかもダービーなのだから、どの馬も力を出し切れる良馬場でやってくれないと、馬券を取った人以外にとっては「はぁ…」というため息しか出ないレースになってしまうのだ。
馬場に屋根をつけて欲しいね。JRAの財力なら造作もないだろう。あるいはせめて直線レースにしないとダメだね。直線2400mなら道悪でも内外の有利不利はなくなる。
JRAには馬場の改修と併せてこの辺のことも是非考えて欲しいものだが、まぁ無理だな。
さてレースはジョーカプチーノの逃げ。不良馬場で1000m59.9秒は明らかに暴走で、良馬場だった去年一昨年よりも速いペース。暴走ではあるが、若い藤岡康太騎手らしい騎乗で好感が持てるよね。(馬券を買ってた人にはそれどころではないだろうが)。リーチザクラウンが2番手で集団の先頭。集団はもちろんスローペース。4コーナーでジョーカプチーノは失速。変わってリーチザクラウンが先頭で直線へ。直線内で粘るリーチザクラウンのさらに内を突いて3番手につけていたロジユニヴァースが先頭に。そしてそのまま後続に4馬身の差をつけて快勝。2着には粘ったリーチザクラウン。3着は5番手につけていたアントニオバローズ。
ロジユニヴァースは4連勝で挑んだ皐月賞を14着と惨敗。それでも今日は2番人気に押された。道中3番手、内の経済コースを通って最後まで良く伸びた。勝因は不良馬場ということになってしまうわけだが、横山典の騎乗も完璧だったし、まさに天恵だったのだろう。「ダービーは運の良い馬が勝つ」というのは今となっては昔の言葉だが、まさにその言葉通り、今日のロジユニヴァースは1番運の良い馬だった。
2着にリーチザクラウン。前をいくジョーカプチーノを追いかけず、集団の先頭。3コーナーあたりから仕掛けて、勝ちに行くレースをしたが、最後はバッタリ止まってしまった。それでも折り合いさえ付けられれば、能力上位であることを証明したと言える。スペシャルウィークの仔で道悪もまったく気にならなかった。
3着のアントニオバローズまでは先行馬。前にいなければどうにもならない馬場だったね。
俺の本命6番人気トライアンフマーチ14着。五分に出たが外枠だったので中団前目につけるのが精一杯。4角ではもう手応えが怪しく、直線はズルズル後退。スペシャルウィーク産駒だが、こちらは道悪が良くないかもしれない。あと、力んで走っていたように思えるので、長距離は良くないかもね。
1番人気アンライバルド12着。雨がダメとは思えないが、大外枠で後方からいくことになってしまったのが一番の敗因だろう。内外でこれほど有利不利があるのはシステム的な問題だ。菊に進むのかどうかはまだ分からないが、次は良馬場でやらせたいね。
残念な馬場になってしまったけど、とにかくダービーは終わった。なんかダービーが終わると気が抜けるんだよなぁ。目黒記念の回顧は夜。